あなたの無意識を信頼しましょう

'The Top 10 Secrets of Conversational Hypnosis' (会話による催眠の秘密トップ10)から、その要点の紹介: (第8回)

私が初めてNLPと催眠を学び始めたとき、私は無意識に関する多くの文献を読みました。
意識においては一歩ずつ段階的に考えるのに対し、無意識は直観的なジャンプをすると説明されています。
意識においては、限られた数のものごとを保持することができますが、一方、
無意識は、あなたの回りで起きているすべてを追うことができます。
意識は新たにできあがったものであり、無意識は長い間にわたってともにあるものです。

会話による催眠に熟練するためには、あなたの意識と無意識の間にラポールを築くことが賢明です。
もちろん、『無意識』というのは単に考えにすぎず、それが実在するというものではありません。
しかし、それは普通の意識の外にある多くのものを受け入れ、保存し、アクセスし、
影響を与えるという人間の能力を表現するのに有効な方法であるようです。
無意識は、催眠下のコミュニケーションにおいて、あなたに価値ある情報をもたらすでしょう。
しかしながら、それはあなた自身がその情報を受け入れるのを許す時だけです。

西洋社会においては、無意識の発する多くの信号を無視することを教えられています。
しかし、あなたはそれらにより気づくようにすることができます。
あなたが次の食事を選ぶ前に、自分自身に尋ねてください。
「私は、何を食べたいですか?」、
そして、あなたが得る反応に注意を払ってください。
あなたの意識と無意識の間のコミュニケーションの経路を広げる
最も速くて最も簡単な方法のうちの1つは、意思決定をするときに
活発にあなたの無意識を参加させることなのです。
こんな風に自分に質問してみてください。
「今夜何をしたいですか?」、
「[状況x、yまたはz]に対してどのように感じますか?」
「今日、何を着ましょうか?」、
「誰に電話をかけたいですか?」、等々。


〔コツをいくつか〕

· 無意識は、常にあなたの利益になるように振舞います。
あなたが質問をしても望む答えが得られない場合には、
それに正当な理由があるのだと仮定してください!
それから別の質問をしてください。

· 意識と無意識が『否定』を取り扱うやり方は違っています。
 肯定的なコミュニケーションをしてください。
「だめだ」、「いや」と「〜でない」といった言葉を使わないように。

· より小さなものから始めてください、そして、次第に大きなものに進んでください。
 ローマは一日で造られませんでした。
 無意識に対して丁寧に接してください。

 「どうぞ〜してください」や「ありがとう」と言うこと。



私自身は、ここに書かれているような「無意識は何でもできる」といった考え方にくみするものではないが、催眠をテーマとした著書の多くでは、『無意識』を礼賛しているものが大多数だと思われる。

ところで、この文章では、『無意識』を喧伝する一方、
「それは単なる考えに過ぎず、実在するものではない」という冷静な見方も示されている。
<意識−無意識>モデルは、
ものごとの説明をするときに概念的に用いられる言葉としては便利なのだが、
それが実在するか否か、具体的に何かということを示すのは、
現時点においては不可能に近いくらい困難である。

<意識−無意識>といったモデルや言葉は、
比喩的なものとしてとらえておくのが良いのではないだろうか。

また、「あなたの無意識のパワーを最大限利用して〜」とか
    「あなたに眠っている潜在意識の力によって〜」といった
自己啓発系のセミナーの多くに対しては、お金と時間を使わないのが賢明だとも思う。
実証することができない『無意識』『潜在意識』という概念を振りかざすだけのことが多く、醒めた見方をすると『無意識教』『潜在意識教』の宗教的な集会に過ぎないので。

単にお金を搾り取られるだけのセミナーに最大限利用されているのは参加者であって、それによって儲けを手にするのは主催者という構図はいつも認識しておくと良いだろう。
        

テーマ : 催眠スクール
ジャンル : 心と身体

相手の反応に気づくこと

'The Top 10 Secrets of Conversational Hypnosis' (会話による催眠の秘密トップ10)から、その要点の紹介: (第7回)

今回のテーマは、相手の反応に気づくこと。

コミュニケーションの目的を持つということは素晴らしいことだし、会話にいくつもの埋め込み暗示を入れるというのもまた素敵なこと。
でも、その暗示で望んだ効果を得られているかどうか、どうしたらわかるでしょうか?

答えは簡単。よく見、よく聴くことです。

催眠においては、特に視覚の面、つまりどんなことが起きているのかをよく見ることが重要です。
人がリラックスしてトランス状態に入り始めると、例えば次のような変化が始まります。
 ・呼吸がゆっくりになる
 ・顔の表情がリラックスし、左右の均衡がとれた感じになる
 ・まばたきがゆっくりになる
 ・目が閉じてくる
 ・動きやジェスチャがなくなってくる 等

経験を積むことによって、微妙な変化を読み取ることがより簡単になってきます。
その微妙な変化というのは、あなたがトランスに導くことができたことを示すサインです。
人を違った状態、例えばハッピーにするとか、
エキサイトさせるとか、
何か買うために財布を開かせるとかといったときには、
明らかに外から見てわかるしるしがあることでしょう。
どうやったらそれが見つかるでしょうか?
そうしたことに慣れることで、より簡単に見分けられるようになるでしょう。

《鋭敏な感覚を磨くコツ》

・周辺視野を発達させましょう。
 動きや変化に気づくのはこの周辺視野で、一方、
 目の焦点のあったところでは細かいものをよく確かめられます。
 周辺視野を発達させることによって、
 例えばトランスに入って言っているんだと知ることが大変容易になります。

・内面を静かにしましょう。
 ひとり内面的な対話をするのは、
 感覚が研ぎ澄まされるのを邪魔してしまいますのでやめましょう。
 最初は少し訓練が必要かも知れませんが、
 たゆまず努力すると、いままで気づかなかったものを
 見たり聞いたりすることができるとわかってきっとびっくりすることでしょう。

会話による催眠を行うたびに、その経験はあなたと被験者にとって新しい学びとなります。
やることがうまく行かなかったら、別のことをやってみましょう。そして、何がうまく行って、
何がうまくいかないのかということをどうやって知ることができるでしょうか?

よく見、よく聴くことです。



相手のために行うセッションなのだから、
相手がどう感じているのか、不安はないのか...など、
相手を中心にして考えることが第一ということだと思われる。

たんに暗示文を読んでみたり、おまじないみたいなことをやっても、
相手の心に響かなければコッケイに過ぎないから。

感覚を磨くこと。微妙な動きを察知すること。
常に訓練をしていれば、何かには気づくかもしれない。

テーマ : 催眠スクール
ジャンル : 心と身体

キング

<ダイヤ>  人を動かす能力のある人、大立者
         責任を負い、物事を変える人
         また、大きなお金を示す

<クラブ>   博識で教育があり
         知的なタイプの人を示す 
 
<ハート>  楽しいこと、センチメンタルなことの王
         やや受動的であり
         リーダーとしては弱そうに見える 

<スペード> ターミネーター
         情け容赦ない征服者
         世俗的な事象のコントロールを体現する 

テーマ : マジック
ジャンル : 学問・文化・芸術

クイーン

<ダイヤ>  華麗な衣装に目を奪われるが
         このレディの価値は 
         むしろ徳によるものである

<クラブ>  夜の力を象徴する
         夢、謎、知識と無意識をつかさどる
 
<ハート>  柔らかさと物静かな知性が強みであり
         それによる威厳もある
         閉じた目は、内的世界との同調を示す  

<スペード> 自分自身の力で生き、独立している
         物事のコントロールをつかさどる

テーマ : マジック
ジャンル : 学問・文化・芸術

ジャック

<ダイヤ>   実物よりも大きい人 
         いつも幻想と現実、可能と不可能の境を歩いている

<クラブ>   ランスロットの冒険譚は、
         男女の別、合理主義者/直感主義者の別を問わず
         人をひきつけてやまない
 
<ハート>   若い恋人
         いわゆる「片目」のカードであり
         何かを隠していることを示す

<スペード> 忠誠な同盟者、あるいは恐るべき敵対者
         こちらも「片目」のカードであり
         何かを隠しているが、
         それほど深いものではないようだ

テーマ : マジック
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

青狐レオ

Author:青狐レオ
日本催眠心理学会で催眠や心理学などについて研究しています。
「催眠」「心理学」「精神医学」「コミュニケーション」といったことに関心や興味をおもちの方、また、催眠の体験をしてみたい方、お気軽にお声掛けくださいね。

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日本催眠心理学会では、対人援助を目的とした催眠・心理の研究を行っています。 ともに学び、成長する機会でもあります。研究会というタイトルですが、お茶を飲みながら 催眠談義に興ずるという場でもあり、催眠の大家であるミルトン・エリクソン(Milton H. Erickson)や、イギリスのTV番組で催眠を使ったパフォーマンスを見せるダレン・ブラウン(Derren Brown)など、幅広い話題で楽しんでいます。右側にあるリンク先からホームページをご覧になって、お気軽にご参加ください。



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