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○ 「催眠」とは?

 多分最初に出てくる疑問だと思うのですが、統一見解のようなものはありません。
 学説も種々あります。

 
ここでは 「懐疑論者の事典」の「催眠」の項の記述から少し紹介します。(意訳です)

 ・催眠は、催眠をかける人と催眠をかけられることに同意する人とが関係するプロセスである。

 ・催眠をかけられるということは、通常、

    a) 非常に強い意識集中
    b) 極度のリラクゼーション
    c) 被暗示性の高さ
  によって特徴づけられる。

 ・催眠は、クライアントが恐怖症または悪習を克服するのを援助するために、 行動修正療法において一般的に用いられる。その他にも用途があり、それらについては一層論争の的となっている。
 
これを紹介したのは、「だいたいこういうものだ」というイメージを提示したかったからです。
催眠をテーマとした多くの本では、著者の能力を誇示したいためなのか、あるいは自分の考え方を押し付けたいためなのか、 ちょっと疑問の多い記述がされていると、私には感じられます。

その点、懐疑論者はちょっと突き放したものの見方や記述をする傾向があるので、ここに紹介しました。 
こんなことをきっかけとして、いろいろ話をしてみるのも良いと思います。
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第8章 他の諸国における研究の模様

 催眠術はおいおいその他の諸国にも輸入された。北部の諸国においては、これを研究する学者は、フランスにおけるよりも比較的多かったように見える。

 ベルギーに初めて催眠術を輸入したのは、リーグの心理学者デルボーフである。それからボンジアン、マラル等を始めとして多くの法学者が、ことに法律的方面から熱心にこれを研究することになった。医師のうちにも多くの研究家があった。

 オランダにおいては、医師ファン・レンテルゲゲム、ファン・レーデン、デ・ヨング等を始めとして、その他多くの医師が催眠術を研究して、これを治療上に応用している。

 デンマーク、スウェーデン、ノルウェー等においても、また数多の研究家がある。そのうちでもことに挙げるべきは、ストックホルムの医師ヴュッテルトランドである。この人は催眠術をよほど広い範囲まで治療上に応用して、おおいにその功を奏している。

 ロシアにおいては、催眠術を行うことについて、政府が非常に面倒な規則を立てて容易に行えないようにしているので、そのために催眠術の研究は極めて困難である。しかし、それにも関らず、熱心にこれを研究している学者が少なくない。そのうちで、ステムボー、トカルスキー、ベクテリュー、ロソリモー、マイエル等はことに挙げるべき研究家である。

 ギリシャ、イタリア、スペイン、これらの国においては、サラマンカの医師でプリドーという人が、ベルンハイムよりもよほど以前に、暗示を用いて治療をほどこしていたので、催眠術はおおいに重んぜられていた。とくにイタリアには、有名な学者で熱心に催眠術の研究をしているものがある。そのうちでもことに挙げるべきは、刑事人類学者として世界に有名なロンブローゾ、ナポリの医師ブルフィオレ、ジェノアの精神病学者モルセリ、催眠術雑誌の主筆をしているオリント、デル・トルトおよびトノニ、エレロ、エーレンフロイド等の諸氏である。
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第7章 ナンシー派の勝利

 ナンシー派の研究はますます進み、それに対してシャーコー派はまた違った説を主張するというような有様であったから、フランス派もちろん、その他の国においても、催眠術の研究は大いに世人の注意をひくにいたった。研究者も増えてきたが、主にナンシー派の方向をとっていた。
 前述のとおり、シャーコーの研究は一時世間の注意をひき、その門下に属するものもたくさんあった。だから方々の国において催眠術の研究がシャーコーの説の影響をうけていたということは事実である。しかし、シャーコーの説は、元来一方に偏していたものであるから、これらの研究の立脚地というものも、また一側面のことであることを免れない。そこで種々の研究家は、シャーコーの説に基づいて起こった研究を以ては、到底久しく満足することができなかった。そういうわけであったから、シャーコーという名前は、催眠術の研究を一般に広めていくことについては、すでに全く無力であった。
 種々の学者が真面目に催眠術の研究を始めるようになるには、何か確実な科学的基礎が立っていなければならない。心理学上の概念に基づいて、はじめて催眠術の確実な科学的基礎を作ったのは、ナンシー派である。ゆえにナンシー派の学説が出るにいたって、はじめて種々の学者が真面目に催眠の研究をなすにいたったのである。
 こういうわけであるから、シャーコー派が自然に勢力を失い、ナンシー派の学界に勢力を占めるにいたったのは当然のことである。その後フランスにおいては、ナンシー派の研究が重要なことは、いよいよ承認された。パリの精神病学者ヴォアーズン、医師ベリロン、神経学および精神病学者リューイ、精神病学者クレルなどをはじめとして、その他多くの学者がナンシー派の説に従って、盛んに催眠術の研究をなすにいたった。はじめはシャーコーの実験を大いに価値のあるものと認めていた学者も、たいてい一変してナンシー派の説を奉ずるに至ったのである。
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第6章 ナンシー派の勃興

 それからフランスにおいては、先にも述べたとおり、リーボールがナンシー医大で暗示の新説を唱え、ナンシーの医師たちはリーボールの節に従って催眠術の研究をなすに至り、その結果、催眠学の上にナンシー派と称する一派が起こった次第だが、このときに至るまでは催眠術の研究はいまだに一般学者の注意をひきに至らなかった。ナンシー派が起こって、初めて一般の学者が催眠術の研究に注意を向けるに至った。だから、催眠術というものは、その40年ほど前にブレードによって発見されてはいたが、科学的基礎を得るに至ったのは、すなわちナンシー派が起こってからである。

 ナンシーの医学教授でベルンハイムという人がいる。この人はナンシーの実験室の主監デュモンという人に初めて誘導されて、催眠術の研究をすることになった。それからリーボールと一緒に研究をしていたが、ついにリーボールの説を採った。1884年、ベルンハイムは暗示に関する著述'De La Suggestion'を出版して、その研究の結果を公にした。この書において、ベルンハイムは催眠術が治療の上で効果をあらわした種々の実例をあげ、そして、催眠術の現象というものは、まったく心理的性質のものにすぎないということを論じている。ベルンハイムのこの書は、ナンシー派の催眠学説を知るのにきわめて有益なものである。

 この他、ナンシーにおいては、生理学者でボーニという人が生理学的方面から催眠術を研究して、催眠術の生理に関する著述をしている。また、ナンシーの法律家でリージアーという人は、法律上の観点からこれを研究して、催眠術と法律との関係を詳しく論じている。(この点については、『学理応用催眠術自在』第6編をご参照。)

 このようにナンシーに有力な研究家があらわれ、種々の方面からさかんに催眠術の研究をし、リーボールの学説を主張したので、結果としてパリのシャーコー派とナンシー派の間に論争を生ずるに至った。ナンシー派はますますその学術的基礎が固くなり、だんだん勢力を得て、ついにシャーコー派の根拠地であるパリにおいてすらも、大いに勢力を有するに至った。
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第4章 ドイツにおける催眠術の研究

 1880年ごろになって、ドイツにおいても、催眠術を学者が続々輩出してきた。ヴァインホルド、オピッツ、リュールマン、ハイデンハイン、ベルゲンなどである。これより以前に動物磁気術を行うオランダ人でハンセンという人がドイツに訪れ、動物磁気術を公衆に見せたことがあったが、前述の学者たちはそれに刺激を受け、自ら催眠術を研究することになったのである。また、ライプチヒの生理学者でツェルマックという人が、動物について催眠術の研究をしており、1872年にその研究結果を出版した。ベルリンの生理学者でプライエルという人も同一の研究をしたのだが、その後久しく続かなかった。
 1880年ごろには、多くの学者が競って催眠術の研究をなすに至ったのだが、その運動もわずかに一時の流行にすぎなかったので、たちまち止んでしまった。その後は、ただひとりプライエルがしばしばブレーディズム(ブレードの催眠術)の必要を説いていたにすぎない。
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青狐レオ

Author:青狐レオ
催眠や心理学について研究しています。 テーマは「催眠」「心理学」「精神医学」「コミュニケーション」など。その他には、マジック、アート、インプロ、映画にも興味があります。

 

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