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'The Top 10 Secrets of Conversational Hypnosis' (会話による催眠の秘密トップ10)から、その要点の紹介: (最終回)


催眠言語
(特にミルトン・H・エリクソンの間接的な催眠パターン)は、
多分、会話による催眠にとって最も強力なツールであることでしょう。
それが優れているというのは、こういうことです:
 あなたがこの本を読むことができるという事実は、
 あなたにはすでに、催眠言語を学ぶのに必要な
 すべての技術があることを意味します。
 今必要なのは、いくらか練習することだけです。
 あなたがたいした苦労もせず、
 優雅に催眠言語を使用することを学ぶのに
 有効ないくつかのテクニックがあります:

· 一組の言語パターンを入手し、それを学んでください。
 そのような言語パターンは、
 NLPや催眠に関するいろいろな本に掲載されています。
 言語パターンを一組のカードにしたものも
 販売されています。

· 言語パターンの例をいくつか書き出して、深いレベルで
 あなたの神経の中に組み込むようにして
 身につけてください。
 100回、あらゆるパターンを書き尽くしたとしたら、
 自然に各パターンをあなたの話の中に埋め込める
 ようになるでしょう。

· 「エリクソン催眠カード」を使い、
 言語パターンを用いながらトランプゲームをしてください。
 遊びは学習を速く、楽しくします。
 そして、ゲームはあなたの学習速度を上げます。
 そうするうちに、あなたの無意識がいかに速く、
 これらのパターンあなたの言葉の中に
 自然に流れ出させるようにすることができると知って
 驚くようになり、いっそう興味を持つことになるでしょう。

· 毎日、ひとつパターンを選んでください。
 そうして、その日あなたが会話するときに、
 そのパターンを使う練習をしてください。
 こんなにも速くパターンを会話に組み入れられるのだ
 ということを知り、きっとびっくりすることでしょう。

· たとえあなたがどんな風にあなたの話を終わらせるのか
 わからないままでも、何か話し始めてください。
 言葉を選ぶのは無意識の機能ですから、
 後はあなたの無意識が面倒をみてくれます。

いつものように、コミュニケーションの目的を設定してください。
(例えば、人の資質にアクセスする、速く学ぶ、
 簡単にリラックスする、成功する 等)
そうして、無意識が、あなたの暗示の中でそれらを
反映するのに任せてください。
もちろん、他の会話による催眠のコツも適用することができます!



ここでは、これまでに学んできた
「会話による催眠」のパターンを身につける方法に
ついて書かれている。
 「催眠カード」を用いて楽しみながら学ぶこと、
 各パターンを書き出して身体に覚えこませること
 実際に使ってみること等だ。

私の参加している日本催眠心理学会では、
この「催眠カード」に注目し、
これまでに10数回以上議題として取り上げてきた。
ミルトン・エリクソンの独特の話法が
いくつかのパターンとして提示されており、
その例文がいくつか書かれている
というのがこのカードの特徴。
トランプになっているので、ゲームを楽しみながら
書かれているパターンを言うことなどで、
親しみやすいものになっていると感じられる。
本を読むということだけでなく、
遊びながら学べるというのには利点がある。

これでこのシリーズは終わりだが、
10回にわたって取り上げてきた
「会話による催眠」のコツについても、
何度も繰り返して、実際に使ってみることで
より自分らしいものとして向上させることができるだろう。
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  • このエントリーのカテゴリ : 催眠
'The Top 10 Secrets of Conversational Hypnosis' (会話による催眠の秘密トップ10)から、その要点の紹介: (第9回)


 このコツは、最も単純なもののうちの1つ、しかし、最も重要なもののうちの1つです。
人は、それぞれ異なる方向で、そして、異なる速度で情報を処理します。
あなたが会話による催眠を使うとき、人々に情報を処理する時間を与えることは重要です。
(これはステージ催眠と対照的です。
 ステージ催眠では、催眠術師はしばしば被験者を混乱させるためにやつぎばやに暗示を使って、
 被験者の意識に過重な負荷を与え、暗示に従わせようとします。)

人がより深く催眠状態に入ると、あなたの話す速度をわずかに落として、
文と文の間を大きくするのも有効です。
あなたの話す速度をが被験者の呼吸の速度と合わせるように調整することもできるでしょう。
被験者が息を吐くときにに話すと催眠状態を深められ、
息を吸うときに話すと催眠状態を浅くできます。

よく見、よく聞く能力を高めるにつれ、あなたは人々があなたの暗示に反応してぴくぴくしたり、
まばたき、皮膚の色が変化、頭をちょっとうなずくなどのような無意識の合図で応じているのに
気がつくことでしょう。あなたは、これらを人の無意識からの情報と思うことができます。
(ミルトン・エリクソンは、人の言うこととともに、そうした信号のすべてを考慮しました。)
あなたは、そうした信号を「その通り」と認めるほうを選びさえするかもしれません。



催眠セッションだけに限らず、コミュニケーションにおいては、
自分の発した内容がどこまで相手に届いているか確認する必要があると思われる。
ついついあれもこれもと言いがちなのだが、
言葉が多すぎて相手が混乱してしまっては意味が無いからだ。

自分の言いたい事をまくしたてる人も目につくが、
相手がどれだけ理解しているかわかっているのだろうか?

ところで、文中にもある「頭をちょっとうなずく」様子については注意を要する。
このしぐさが 『あなたに賛成します』 であるのか
あるいは   『あなたの言うことは聞こえています』 であるのか、
特に日本人の態度はあいまいであることが多いから。

相手の微妙な反応を読み取りながら、自分の言いたいことをタイミングよく
相手に受け止めてもらえるように変えていき、じゅうぶん時間をとって
その言葉が相手にしみ込むようにするということなのだろう。
こういうように言うことは簡単だが、実際には相当の訓練を要すると思われる。

この点については「論じるより慣れよ」ということかも知れない。
しっかりと原則を理解しつつ、しかも自分の身につくように。
  • このエントリーのカテゴリ : 催眠
'The Top 10 Secrets of Conversational Hypnosis' (会話による催眠の秘密トップ10)から、その要点の紹介: (第8回)

私が初めてNLPと催眠を学び始めたとき、私は無意識に関する多くの文献を読みました。
意識においては一歩ずつ段階的に考えるのに対し、無意識は直観的なジャンプをすると説明されています。
意識においては、限られた数のものごとを保持することができますが、一方、
無意識は、あなたの回りで起きているすべてを追うことができます。
意識は新たにできあがったものであり、無意識は長い間にわたってともにあるものです。

会話による催眠に熟練するためには、あなたの意識と無意識の間にラポールを築くことが賢明です。
もちろん、『無意識』というのは単に考えにすぎず、それが実在するというものではありません。
しかし、それは普通の意識の外にある多くのものを受け入れ、保存し、アクセスし、
影響を与えるという人間の能力を表現するのに有効な方法であるようです。
無意識は、催眠下のコミュニケーションにおいて、あなたに価値ある情報をもたらすでしょう。
しかしながら、それはあなた自身がその情報を受け入れるのを許す時だけです。

西洋社会においては、無意識の発する多くの信号を無視することを教えられています。
しかし、あなたはそれらにより気づくようにすることができます。
あなたが次の食事を選ぶ前に、自分自身に尋ねてください。
「私は、何を食べたいですか?」、
そして、あなたが得る反応に注意を払ってください。
あなたの意識と無意識の間のコミュニケーションの経路を広げる
最も速くて最も簡単な方法のうちの1つは、意思決定をするときに
活発にあなたの無意識を参加させることなのです。
こんな風に自分に質問してみてください。
「今夜何をしたいですか?」、
「[状況x、yまたはz]に対してどのように感じますか?」
「今日、何を着ましょうか?」、
「誰に電話をかけたいですか?」、等々。


〔コツをいくつか〕

· 無意識は、常にあなたの利益になるように振舞います。
あなたが質問をしても望む答えが得られない場合には、
それに正当な理由があるのだと仮定してください!
それから別の質問をしてください。

· 意識と無意識が『否定』を取り扱うやり方は違っています。
 肯定的なコミュニケーションをしてください。
「だめだ」、「いや」と「~でない」といった言葉を使わないように。

· より小さなものから始めてください、そして、次第に大きなものに進んでください。
 ローマは一日で造られませんでした。
 無意識に対して丁寧に接してください。

 「どうぞ~してください」や「ありがとう」と言うこと。



私自身は、ここに書かれているような「無意識は何でもできる」といった考え方にくみするものではないが、催眠をテーマとした著書の多くでは、『無意識』を礼賛しているものが大多数だと思われる。

ところで、この文章では、『無意識』を喧伝する一方、
「それは単なる考えに過ぎず、実在するものではない」という冷静な見方も示されている。
<意識-無意識>モデルは、
ものごとの説明をするときに概念的に用いられる言葉としては便利なのだが、
それが実在するか否か、具体的に何かということを示すのは、
現時点においては不可能に近いくらい困難である。

<意識-無意識>といったモデルや言葉は、
比喩的なものとしてとらえておくのが良いのではないだろうか。

また、「あなたの無意識のパワーを最大限利用して~」とか
    「あなたに眠っている潜在意識の力によって~」といった
自己啓発系のセミナーの多くに対しては、お金と時間を使わないのが賢明だとも思う。
実証することができない『無意識』『潜在意識』という概念を振りかざすだけのことが多く、醒めた見方をすると『無意識教』『潜在意識教』の宗教的な集会に過ぎないので。

単にお金を搾り取られるだけのセミナーに最大限利用されているのは参加者であって、それによって儲けを手にするのは主催者という構図はいつも認識しておくと良いだろう。
        
  • このエントリーのカテゴリ : 催眠
 

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Author:青狐レオ
催眠や心理学について研究しています。 テーマは「催眠」「心理学」「精神医学」「コミュニケーション」など。その他には、マジック、アート、インプロ、映画にも興味があります。

 

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