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1994年のイギリス/カナダ/オーストリア合作映画。
監督:ロジャー・スポッツウッド
主演:アラン・リックマン

フランツ・アントン・メスメルを描く。日本では未公開。
18世紀のウィーン、メスメルは「動物磁気説」を唱える。動物の体内を流れる磁気の流れの偏りや滞りが病気の原因であるとし、メスメル自身に流れている磁気でその流れを調整することにより治療するというもの。映画では貧しい人々や目の見えない少女に対して「動物磁気説」に基づいた治療を行うシーンが描かれている。
もちろんこの治療法は非科学的なものであり、メスメル自身もその効果が暗示によって引き起こされているということがわからなかった。呪術的、オカルト的な儀式に近いものである。ウィーンの医師たちはメスメルの治療法を「大衆を惑わすもの」として、否定した。

メスメルはウィーンを去りパリへ移住する。当時のフランスはルイ16世とマリー・アントワネットの時代。メスメルはパリで成功を収める。貴族や資産家などの有力者に支えられ、サロンにおける名士にもなる。「宇宙調和協会」という結社も主催し、フランス革命前夜の思想にも影響を与えた。しかし、1784年、フランス王立科学アカデミーはベンジャミン・フランクリン、化学者のラボアジェ、ギロチンの発明者ギヨタン博士などによる調査委員会を組成し、「メスメルの主張する現象は、人間の想像力によって引き起こされる現象であり、動物磁気の存在を証明するものではない」と結論づけた。

この映画はメロドラマ的なトーンで描かれており、特に大きなヤマ場というものもない。アラン・リックマンはメスメルの妖しさをよく演じているが、全編を通して暗い色調で、苦しみと悲しみの多い映画であるように感じられた。

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半七の初手柄話として書かれている。
小間物屋の娘が行方不明となる。何日かして娘は帰ってくるが、いつの間にやらまたいなくなってしまう。そして、その翌日にまた帰り、今度はおかみさんを殺した後消えてしまう。失踪当時、娘は黄八丈の着物を着ていた。
この話を読んでいてわからなかったのが「白子屋のお熊」という言葉。そこで調べてみた。

白子屋のお熊事件
作者は、黄八丈の着物により二つの事件をつなげている。

また、この物語では、見世物小屋の様子が描かれている。
「もうかれこれ午頃で、広小路の芝居や寄席も、向こう両国の見世物小屋も、これからそろそろ囃し立てようとする時刻であった。むしろを垂れた小屋のまえには、弱々しい冬の日が塵埃(ほこり)にまみれた絵看板を白っぽく照らして、色のさめた幟が寒い川風にふるえていた。列び茶屋の門の柳が骨ばかりに痩せているのも、今年の冬が日ごとに暮れていく暗い霜枯れの心持を見せていた。それでも場所柄だけに、どこからか寄せて来る人の波は次第に大きくなって来るらしい。」

推理小説を読むときには、ついつい筋だけを追いがちになってしまうのだが、こうした寄り道をしながらゆっくり読むのもまた楽しいことだと思われる。

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫)
(2001/11)
岡本 綺堂

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  • このエントリーのカテゴリ : 文学
今年は岡本綺堂の作品を読んで行こうと思っている。
第一作はやはり「半七捕物帳」から。

「お文の魂」は、クライム・ストーリーとして読んでも、幽霊譚のひとつとして読んでも良いだろう。武家屋敷に夜な夜な女の幽霊が現れるという。江戸のシャーロック・ホームズに擬せられる半七はその謎をいとも簡単に解き明かす。

江戸情緒、当時の風俗も描きこまれている。ところで、当時の人にはピンと来たかもしれないが、現代の私たちにはよくわからないセリフがある。半七のセリフにある「延命院の二の舞で」という一言。これが物語全体の遠景をなしていると感じられた。

その「延命院」であるが、「延命院事件」のことを指している。
あの「絵島生島事件」につながるものだ。
同事件について詳しく書かれたブログのページ。
                ↓
延命院事件について

幽霊譚については、草双紙という江戸の風俗を描くことで説明している。同時に、権威者による暗示の効果ということも想起される。作者の岡本綺堂は平易なことばでこの物語を語る。

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Author:青狐レオ
催眠や心理学について研究しています。 テーマは「催眠」「心理学」「精神医学」「コミュニケーション」など。その他には、マジック、アート、インプロ、映画にも興味があります。

 

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